Raspberry Pi カメラ用フラッシュの作製(2)
作りたい回路
作成したい回路のメインは、MOS FET(2SK4017)になります。
MOS FETはスイッチの役目を果たし、ゲートに一定以上の電圧がかかるとドレイン-ソース間に電流が流れるようになります。
そこで、次の図のような回路を作ることを考えます。
図の左側(ゲート-スイッチを含む回路)がトリガーとなって、図の右側(ドレイン-ソースを含む回路)のパワーLEDに電流が流れるような回路を作ります。
まずはパワーLED(CREE XLamp XP-E R2WC)に何 Aの電流を流したいか考えます。
今回使用するパワーLED
www.led-paradise.com
Vf : 3.05V(350mA) 3.5V(1000mA)
なので、とりあえず700 mA(LEDを長持ちさせるために、順電流の最大値に対して7~8割くらいに抑えると良いらしいです)くらい流したいと思うと、電源電圧5.3 Vの場合に必要な抵抗は
になります。
ただ、今回は消費電力1 Wまででしか使用できない抵抗を購入したので、
となり、少し超えてしまいます。
そのために、安全に4 Ω入れておき、
抵抗での消費電力は0.8 Wくらいになるように抑えておきます。
ということで、次のような回路を作ります。
作った回路
このような回路を作成しました。
写真上方の電源モジュールがLEDを点灯させ、写真下方の電源モジュールがスイッチの役目を果たします。
下方の電源モジュールは実際にはRaspberry PiのGPIOからの出力に置き換わります。
(そのため、上方のモジュールは5 V端子にジャンパーワイヤを挿していますが、下方のモジュールには3.3V 端子にジャンパーワイヤを挿しています。)
スイッチオフ時
Raspberry PiのGPIOからの出力が無い場合に相当。
LEDは点灯しない。
スイッチオン時
Raspberry PiのGPIOからの出力がある場合に相当。
LEDが点灯する。
スイッチオン時に可変抵抗を調整
LEDの明るさが変わる。
設置
先程の電源の3.3 V側(白いUSBの方)をRaspberry PiのGPIOに置き換えます。
こんな感じで設置しています。
せぼね君便利です。
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続きます
次はRaspberry Piで制御します